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奥米渓谷 千葉房総の秘境

開墾場の滝上トンネル1
画面がデカすぎたのでクリックしてください!

ネット情報は多いが、ガイドブックにもあまり書かれてないのがここ、奥米渓谷である。

秘境といっても探検ではない。といって観光地とも言いがたい。
古いロードマップには「紅葉マーク」が付いてるから、昔は養老渓谷並みに有名だったのかも?

家族連れで登る人もいるが、有名な「開墾場の滝」の直登はムリ。
古川の巻道もけっこう大変。まあ、登山者の沢歩きというレベルだ。

夏は涼しくて沢遊びにはとてもいいところなのだが、、、、、
悩ましいことに、ここはヤマヒル王国なのだ!!
もっともヤマヒルなんて平気な人は夏でもどうぞ。そんな人はいないか?

ヤマヒルは水中では生きられない。
岸辺の落ち葉の下、入渓、および沢から上がるときのルートにいる。
ということは、滝横の絶壁登りも、古川の巻き道も要注意だ。

上から落ちてくるという説もあるが、たいていは下から首まで登ってきたのだ。
それを聞くだけで寒気がする!
これが、かっては観光渓谷だったのが忘れ去られた理由なのかも?ホントに困ったものだ。

だからベストシーズンはヤマヒルが冬眠する12月から2月末までの冬季。
寒いときでもジャブジャブ水遊びする奴は「沢屋バカ」しかいないけど。
一般の人は「ロング長靴」なら、まず足を濡らすことはない。冬はそれほどに水量が少ない。
ただし普通の長靴では滑る。「礒釣りブーツ」でないとアブナイ。

ポットホールとか、亀穴とか、「甌穴」とか呼ばれる深い井戸穴がある。
落ちるとヤバイので、増水時、あるいは逆光では、くれぐれもご注意を。

正式には小糸川源流の三間川、サンマガワと呼ぶ。なんでサンマなのか?
三間(5.4m)進むごとに蛇行するからという説もある。
だったらサンケンガワではないのか?だれが決めたのか?

ヤブ刈りしてたじいさん達に「サンマ川はどこですか?」と聞いたけど「サンマ?」という。
目の前のトンネルの上には、ちゃんと「三間隋道」と書かれているのだが。

房総の紅葉は遅い。紅葉の11月末でもヤマヒルは出没する。
12月から2月ならヤマヒルの心配は全くないし、
朝のうちなら大岩壁から垂れ下がる長さ2mのツララが見れる。

沢の全長は意外と短くて水流はとても少ない。だが雨後は豪快な沢になる。
そうなると流されるだけではなく、深みが見えない。
大雨になれば支流から何本もの濁った幻の大滝が落ちるのだが、当然アブナイ!

奥米渓谷案内図

これが案内図。雑で申し訳ない。
いちばん判り易いのは、まず「三島ダム」を探すこと。
三島ダム湖
ここの駐車場にはトイレもある。桜の季節は美しい。

駐車場から、道路を50m南へ登ったところの、建物の間の目立たぬ路地を左折する。
何も道標は無い!この路地を見落とすと、グルっと国道へ逆戻りしてしまう。
ヘラブナ釣りの常連には通いなれた道なのだが。
左折ポイント
この看板の先のカーブミラーのとことを左折する。

桜道
狭い民家の間の道を進むと、廃業した国民宿舎の建物や釣りボートの浮かぶ湖畔。
ここも桜の季節はまるで絵のようだ。
ただし夏は「干上がってた!」ということもある。ダムの用途からして仕方ない。
赤い橋とトンネル入口
その先に三島湖を渡る赤い橋がある。
橋のすぐ先の、長い「名物トンネル」の中を道路は登っていく。
昔の上高地への「釜トンネル」を思わせる作りなのだが、もう、知る人は生きていない?
薄暗い、不気味な素堀りトンネル、セメント吹き付けされてる内部はなぜか屈曲してる。
用途不明な横穴もある。これを探検した人もいる。

これを抜けてクネクネ登ると道は狭くなったり広くなったり。
急に開けたところで顕著なY字分岐路が左に急降下していくところが現れる。
Yj字路左下がる
ここが奥米台への入り口「第一ポイント」になる。
仮設の「奥米渓谷」の道標が立ってるが、抜かれるかもしれない。
左の下り坂は「この先行き止まり」の表示あり。地区に迷惑をかけたのかも?
それでも道なりにドンドン下がらせていただく。クネクネと結構長い。
途中、直進の登りは民家の庭だからご注意。右へ直角に曲がること。
行き止まりの最奥の民家が下に見える。

100m手前のUターン路に、邪魔にならないように駐車させてもらう。
足ごしらえしたら、その民家の手前左に降りる道が入渓点である。
入渓点

実は、過去には別な第二ポイントがあった。だが今は使えなくなった。
それは、、、
昔の入渓点への下降トンネル
Y字分岐路を左に降りずに300m直進すると「奥米台トンネル」あり。
その入り口の左に、まさに崩壊しようとしている「手堀りの歩道トンネル」あり。
これが第二ポイント。残念ながら現在、ここのように通行禁止になってしまった。

この歩道トンネルが使えた当時は、崩壊とヤブのひどい崖の「つずら折り」の廃道が
沢床まで一気に急降下している。
沢床の鉄橋を渡ると、あっという間に「最奥の人家」の庭先へ出るショートカット、近道だった。
第二ポイントに駐車しておけば帰り道が楽だった。だが今はその手が使えない。
歩道トンネルが崩れたら命にかかわるので仕方ないことだが。

クルマ2台あれば出渓点にデポしておけば問題ない。
だが単独でとなると、出渓点に自転車をデポするしかない。
入渓点までクネクネ舗装路を戻るのは苦痛である。
いっそのこと、東俣と西俣を1日でグルッとやっつけたほうがいいかも?

話を戻そう。
入渓するとすぐに渡渉。200mも遡行すると逆Y字の二俣に分かれる。
鋭角に西へ曲がるのが本流、西俣である。
ここは広いゴーロで、勝手に「広河原」と呼ぶ。

ところがこの分岐に気付かないで、そのまま直進して支流の東俣に行ってしまう人が多い。
直進は東俣

マチガイついでに1日で東俣と西俣の両方を踏破する人もいる。
東俣も幅は広いが短い沢だ。もっともそれなりに面白い。
広河原のずっと先に、崩れる寸前の川回しのトンネルが残っている。
尾根が崩壊した川廻しトンネル

昔、ここには大きな尾根があって東俣はヘアピンカーブしていた。
その尾根の腹にトンネル掘って川回しした。
ところが何度かの大洪水で尾根が粉砕されて、尾根は広いゴーロと化した。
トンネルだけが辛うじて残った、、、らしい。

motoko picture 012

奥米渓谷東俣

東俣下段滝
東俣の上流にはこのような立派な階段滝が落ちている。
右手に巻き道あり。ロープと木製ハシゴも付いてる。
滝上の側壁の狭いバンドはすぐ行き詰まる。
そこから沢床へ3m降りるロープが潅木に付いてるが、いずれ崩れ落ちる。アブナそう。
沢床は、見事な幅広の乾いた岩盤で、細い水流がある。

motoko picture 017
洪水のときは幅一杯に水が流れるのだろう。
その先に深い淵あり。多分、ここにもかっては滝があったのかも? 
左手に古いトラロープあり、だがトラバースは難しい。ザブザブ入って突破する。
あとは人工のような水路。
motoko picture 010

上流に砂防堰堤が2つあるだけで終わり。
不法投棄物の詰まった源頭を登れば林道に飛び出す。悲しい。

オット、本流、西俣に話を戻そう。
遡行すると水道ポンプ設備があったり、幅広い滑床があったりする。
そして目玉商品の「開墾場の滝」が右岸(左手)から落下してるところへ到着する。
IMG_3670.jpg

奇妙な名前だが、これが典型的な川回しトンネル滝である。

なんで開墾場なのか?
実は、ここは奥地のように見えても、滝の対岸の左岸崖上は農地になってる。
人家が近いのだ。川回しして干上がった「古川」を田んぼにしようとしたらしい。
だが崩壊などで結局、放棄されたのだろう。

実は、この対岸農地には「第三ポイント」から入れる。
奥米台の第一ポイントから南へ直進700m、トンネルを抜けた先が「旧太郎」という地名。
同じ名前のお笑い芸人がいる?知らないなあ、、
旧太郎入渓点

電柱には「東幹93」とある。
ここの左路地に入る。これが第三ポイント。路地の奥に民家と墓地、農地がある。
クルマで入ってはダメ。だが民家の前には犬小屋あり。けっこうコワイ。
この農地から見下ろすと、開墾場の滝が木の間からわずか下に見える。
墓地先の急傾斜をズルズル降りれば直接、滝下に降りれる近道なのだ。

さて、開墾場の滝の左壁には古くて細いロープと縄梯子の残骸がある。
いつ切れるか?さすがにこれで直登する人はめったにいない。
登ったとしても、最後の落ち口への渡りがちょっとショッパい。

ならばと、右手の「古川」の上流、10m先の壁に立派な固定ロープあり。
飛竜川鹿野沢 008

壁の途中2mだけはツルツルなので、普通のステップに立つような岩登りは通用しない。
「ゴボウ抜き登り」つまり「鎖場登り」と同じ要領だ。
下半身を常に壁に垂直に保って、膝を曲げる。
ヒジはなるべく伸ばして、反り返って登れば滑らない。壁に体を寄せてぶら下がったら滑る。
とにかく足先を先に上げていくつもりで登る。コツが判れば腕力はたいして要らない。

アンカーポイントの大木に達したら一息。そこから斜め下方へ向かうガイドロープがある。
狭いバンドを滝のトンネルまで10mトラバースして戻る。いずれこのバンドも崩れるだろうが。
くれぐれもドンドン尾根上に登ってはならない、行き詰まる。
トンネル内は、天井が崩壊するので長居しないこと。休憩はトンネルを出てからにすること。
開墾場の滝上2

滝の直登がコワイ人は「古川」を迂回する。だが湿地や崩壊跡を乗り越えたり、けっこう長い。
上の林道から落とした不法投棄物が崖にひっかってる。ここも悲しい。
古川は、いずれUターンしてトンネルの上流口にたどり付く。
その寸前に大きな沼がある。古川の名残りなのだ。
沼の岸をトラバースするのは、なななか苦労する。

あとは再び滑床が続く。トンネルの上流200mに植林帯あり。
ここへは上の林道の「第四ポイント」から直接、降りてこられる道がある。

第四ポイント、は旧太郎から500m南の電信柱横なのだがわかりずらい。
近くに白いガードレールがある。仮設の「トンネル滝上」の道標があるが、抜かれてるかも?
地元の人は滝見物のとき、ここから降りてる。
滝上への入渓点
電柱には「南幹103」とある。

本流に話を戻そう。
更に階段状の滝を遡行する。このあたりの左手(右岸)絶壁から、湧き水が落ちてる。
ここに冬季の朝だけ、巨大ツララが出来るのだ。10時頃から落下が始まるが。
大雨のときは、ここは濁った幻の大滝に変身する。

ポットホールがあるから落ちないように。ハヤも沢山いる。
ときには崩壊した大木、巨岩が沢を塞いでることもあるが、どうにか乗り越えられる。

左手(右岸)から流入する支流の上に、高くて白い巨大オーバーハングがある。
今にも落下しそうでコワイ。
この支流は、更に奥へ進むと小滝の奥に、立派な涸れ滝に近い大滝がある。
突破は不可能。
この支流は源頭から降下してきても、この大滝で行き止まる。

また本流に戻る。
そしていきなり階段滝の上に、天井の低い、四角いトンネルが現れる。
上流四角トンネル滝


暗いが、トンネルの左手沢床に水道管が埋まっている。その上が歩きやすい。
四角トンネル2


このトンネルは四角い素堀りなのに、なぜ崩れないのか?
天井が平らなスラブだからなのか?
上に林道を通すために掘った川回しトンネルらしいが、古川そのものは埋めたらしい。
コンクリート擁壁で補強されてるから、比較的新しいものだ。

このトンネルを抜けると、すぐ右手(左岸)上に鉄ハシゴ、石段と水道設備が見える。
ここが「第五ポイント」だ。上流から2

ここで遡行終了とすることが多い。逆にここから渓谷へ降下を始める入り口でもなる。
出渓点

四角トンネルから更に上流に遡行すると砂防堰堤が2つあり。
乗り越えると沼状になってて厄介である。
更に進むと、左手から未舗装林道が降りてくる。ここが「第六ポイント」だ。
林道はここで終わっている。
林道を北へ戻ると、いくつも素堀りトンネルがあり、舗装林道に戻れる。

なお、更に沢の源頭まで詰めると、お決まりの不法投棄物のある、
「清和県民の森」の林道埋め立て土手で終わる。
そこまで遡行する価値は無いと思うが、ヒマな人はどうぞ。

オシマイ。
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物見塚山、トビ岩山、風早山 案内図  房総の秘境

a funny rock mountain
スターウォーズのガマガエルの化け物だああ!

トビ岩岩屋1
真っ白な,、神々しいまでの岩屋の殿堂!天井には採光穴まである。

物見塚山、トビ岩山、鉄杖山という名前は全国方々にあるそうな。
鉄杖山はともかく大抵のガイドブックには、なぜか房総の物見塚山、トビ岩山は記載されてない。
トビ岩の語源にも宗教的な諸説があるが、戦前の陸軍の地形図には、ここは「鳶ケ谷」とある。
単に上昇気流があるのでトンビがいつも飛んでるからなのかも?

信じられないが、このトビ岩山に昔、博打場があった!
江戸時代でも賭博はご法度、だが賄賂貰った役人のもとでザル法だったそうな。
明治政府になると、さすがに公然とは出来なくなって、山奥、沢奥に賭場を開いた。
房総で林業、炭焼きが盛んな時代は、荒くれ男が出稼ぎに集まって来た。
彼らをエサにする侠客もまたやってきた。ホラ話ではない。
国定忠治の赤城山みたいなもんだ。(知らない?)

今でこそ秘境?いや不遇の山ではあるが、 敗戦直後までは、山一つ持っておれば、
どんな山奥だろうと村一つが自給自足で立派に生計を立てられた時代があったという。

今では地元で山の名、道を聞いても知らない人が多い。
その理由は、下からはピークが全く見えないからか。
このまま秘境にしておいてほしいという意見もある。
でも変化に富んだ山域なので、多くの人に知ってほしい。

だれかさんが立ててくれた手作りの道標があったが、最近、そのほとんどが
きれいに撤去された。営林署?森林組合の逆鱗に触れたのだろう。
人が登るようになれば道も消えないのにねえ。
もっとも探検マニアは「道標なんぞ立てるな!」と言ってるから喜んでるだろうが。

そこで「初めて登るのは不安」という方々のために案内図を作ってみました。

当然ながら、この案内図だけで登らぬこと。本物の地形図とコンパスは必携。
この案内図が原因で事故があっても当方は一切責任は負わない。
甘くみないで好天のみを選ぶこと。全ては自己責任です。

クリックして拡大してください。
物見塚山トビ岩山風早山鉄杖山



(1)上白狐登山口

オススメは、たった30分で物見塚山に立てる最短コース。
以前、房総トレールランにも使われた西側の「上白狐」から入る。

この登り口は昔、竹岡から釜の台へ向かう主要舗装道路の拡幅工事が、
上白狐村落の100m区間だけ中断されて開通しておらず、
袋小路になったところ。なのでロード-マップで簡単に見つけられる。

ここのコンクリートの側壁階段をいきなり急登!
続く登り道は当然のように荒れてる。主尾根を歩いたほうがラク。

緩い登りになって、そのまま行くと物見塚山のピークを巻いてしまう。
なので、途中から道を外して左の急な尾根をよじ登る。
そうすればすぐに物見塚山のピークに到達する。

なお、無数の枝道が下っているので、このコースを下りに使うときは、
主尾根の上を歩いたほうが迷い込まない。

(2)高塚登山口

クラッシカルなコースは、東側の「高塚」からの林道を峠まで登る.
登山口は、相の沢地区の梨沢橋T字路から500m南西へ狭い市道を登ったところにある。

物見塚山 003
写真の右手の道路を登ってきて、最後の民家の石垣沿いに
逆Y字路を登るところが林道口。見えてる電信柱が目印の東電57号柱。
1台くらいの駐車は可能。

この逆Y字路に気付かないで狭い市道をドンドン直進すると、もう人家は無い。
いずれ釜の台に至る狭い非舗装の悪路になってしまう。

峠への林道は途中からは崩壊あり、倒木あり、廃道化してる。クルマでは絶対入らぬこと。
林道登りは静かで落ち着く、まさしくクラッシックだ。

物見塚山 001
途中でこのような分岐あり。右手を登っていく。左手分岐は民家の庭。

峠の手前100mの、ヤブに隠れていた分岐尾根道を、有志の方々が伐採してくださった。
もしかしたら鋸山トレイルランの実施で整備したのかも知れない。
そこを右手に尾根に乗れば北への尾根道がある。崩壊したり急登だったりするが、登り切れば
大木のそびえる広い尾根に出る。

最近、尾根回りの下草、ヤブが全く無くなった!人為的な作業ではない。ナゾだ。
多分、大繁殖した鹿が全部下草を食い尽くしたのでは?
房総の至る所の山でこの現象が見られるのだ。

ここでそのまま更に北上する立派な尾根に入ってはダメ。
そこには石組の残骸があるのだが物見塚山ではない、尾根はいずれ行き止る。
西へ広い尾根を向かうのが正解。そうすれば上白狐からの道とつながる。
もちろんこれは巻道だからダメ。

道の右側の尾根上を見上げると小さなピークがある。
道らしきものは無い!ムリヤリ登る。そこが物見塚山の頂上なのだ。

(3)物見塚山頂上

物見塚山のピークが見つけにくい理由は、皆さん、広い北尾根へ入り込んでしまうから。
もう一つの理由は、巻き道で通り抜けてしまうから。
巻き道の北側上にある小さいピークに気がつかない。

blog 013
それなのに頂上にはこんな立派な石碑がある。
石碑の格好から富士山信仰らしい。近くの梨沢の「御嶽山」にも同じ形の石碑があった。
昔の人はエライ。こんな重たい石をどうやって運び上げたのか?

なんで物見塚山と呼ぶのか?それは木の葉が落ちた冬に登れば理解できる。
木の間越しに、白狐川の平野と、その先に海まで!見えるのだ。
戦国時代の昔は木なんか生えてなかった?、展望がきいて敵が攻めてくるのがよく見えたはず。
江戸時代も富士山がよく見えたのでははいか?

(4)トビ岩山へのルート

さて、物見塚山頂上から北へ延々と長い尾根が降りてる。これが1時間でトビ岩山正面へ至るルート。
とはいってもトビ岩自体は1ヶ所のピーク以外では見通せない。コンパス頼りに進む。

ピーク、枝尾根分岐が多く、ときには主尾根がクランク状に曲がる。
境界石が主尾根に立っている。古いテープが途絶えたらルートを誤ってる。
崩壊、倒木を乗り越えて、、、、、ヤセ尾根、岩尾根と変化に富んだ急落、急登の連続。
小ピークの巻道もあり。初めてのときはなるべくピークを忠実に越えるのが基本。

途中のピークでようやくガマのような異様なトビ岩南面が正面に見えるはず。
これが見えなければルートを間違えてるのだ。この先の尾根も屈曲していて間違いやすい。
a funny rock mountain
これがトビ岩山正面の写真だ。スターウオーズのオバケカエルみたいだ。

最後のピークを降りると突然、トビ岩の基部に出る。
直登はクライマーでないとダメ。危険だから止めてほしい。上部はオーバーハングしてる。

東側の裾には、複数の岩屋が点在してる。
洞窟と呼ばれているが岩屋というべきだろう。
古代人の住居跡?木こりの雨宿り場所?アパッチ・ジェロニモの野営地?そんなわけないな。
岩屋の急傾斜面を、東へトラバースして回り込んで進めば、頂上へよじ登れるところがある。
でもあまりおススメしたくないルートである

安全ルートは、岩屋の裾を更に東にトラバースしていく。
そうすれば、いずれ傾斜が緩んできて東尾根になり、潅木伝いに登れる。
万一、滑り落ちても下は植林帯だから死ぬことはない。

いっぽう、西側の断崖沿いの急斜面をトラバースすると、
ここにも巨大で真っ白で清潔な岩屋が複数あり!見事である。一見の価値あり。

その先の崩壊したケモノ道をさらに西へ倒木を越えて強引にトラバースしていく。
下に降りないで、できるだけ岩壁にへばりついて進むこと。
ここは昔は水平道になっていたが、今は崩壊してしまったのだ。

しばらく滑る踏み跡を進むと、巨大な倒木の根から北へ急登するステップがある。
ここを強引によじ登れば、ヒョッコリ西尾根に飛び出す。
実は、そんなムリしなくともわずか10mくらい西にはちゃんとした水平道と登り道が現れるのだが、
皆な気付かないだろう。

この尾根を東に戻れば、トビ岩山の頂上まであと一息。
ただし尾根の南側は崖という非対称地形、転落しないように。

(4)トビ岩山頂上

立派な基準点あり。360度の展望だから、強風時は飛ばされそうになる。
オーバーハングした岩の上だからいつかは崩れる!
写真撮るときに転落しないようにご注意。

トンデモナイ写真を、プロの写真家から送っていただきました!
何にも知らないどっかのおバカが、こんなことやってしまったのだ。
良い子はマネしちゃダメですよ。命がいくつあっても足りない。
いや、このジジイは後期高齢者だから、もしかしたら死に場所を求めてるのかも?
トビ岩地獄のぞき2
もっとも、この写真が公開されるまでは、まさか足元がんなになってるなんて誰も知らなかったのだ。
blog 009
頂上からの東面の展望。ワンちゃんも大展望を楽しんでる。

blog 010
これは南面の展望。今まで歩いてきた長い尾根が見える。
物見塚山は、手前のピークに隠されて識別しにくい。

トビ岩山 001
これは西の展望。

(5)風早山への道

トビ岩山頂上から、今来た西尾根を西に引き返す。
15分ほどでヤブを抜け、平らな峠の手前の分岐へ出る。

(6)白狐川支流への道

風早山を省略するときの、上白狐への最短帰途ルートはこちら。
峠の手前分岐は南東に下りる古道だが、これが水平道である。
降り始めてすぐの岩壁に石像、馬頭観音が複数彫られていることで知られている。

そこを抜けてしばらく水平道を東へ戻る。
現在はいくつもの枝沢源頭の崩壊が激しく、途中で何度も分断して見失うが、
水平道はトビ岩直下までちゃんと続いているのだ。

なお、トビ岩直下西面の沢を含め、どの枝沢も全ていずれ下で合流すして白狐川へ続く。
傾斜の緩い沢を選んでムリヤリ下れば、白狐川支流沿いの廃道につながる。
それはいずれ林道になり、上白狐集落の旧道へ最短で戻れるのだ。

この沢沿い廃林道は、逆に登り道として利用すれば、トビ岩山への最短ルートだ。
1時間足らずでトビ岩山に到達してしまう。忙しい人にはお得コースです。
ただし倒木、ヤブが多いので、丈夫な鉈鎌くらいあったほうがいい。
チェンソーがあれば最高。だが、そんなボランチアはいないなあ。

(7)風早山

さっき説明した分岐先西の峠は平らなヌタ場、湿地になってて、ここから北東へ「牧舎跡」(エコー牧場!
という名前だった)への幅広い道が降りてる。この牧舎跡は私有地だから、許可なく入らないこと。
ここが賭博場だったのか?
もし牧舎跡から降りても道路への出口はゲートで閉鎖されてる。不法侵入で訴えられる?

北上にこんもり見えるのが風早山。登り道はヤブに隠れてる。
楽そうなところを適当に突破すればすぐに植林帯。
溝道が交錯してるが、どこを登っても関係ない。
当然ながら、その一番高いところに三角点が鎮座してる。
ただし三角点は目立たないところにあるので、探すのには多少手間がかかる。
あたり一面植林だらけで展望はゼロ。

(8)相川トンネルへの道

風早山から相川トンネルへの降りは、とても迷いやすい。
楽なルートとしては植林帯の中の溝道がある。
こっちのほうが緩いから、たいていこれを伝って降りてしまう。
そうすると、どんどん南へ持っていかれる。
でも逆Y字路まで来てしまったら鋭角に北および東の崖尾根へ戻ればいい。
逆Y字路を無視して南下すると、いずれ行き止る。左の沢道へ降りてはならない。

本来ルートの北尾根と並行したらすぐに崖尾根に乗り移ること。
並行道をボンヤリ進むと、また尾根から分かれて、再びどんどん南に向いて、
トンデモナイ更に南の鉄塔下まで行ってしまう。
まあ、そうなったとしても、どこでもいいから西北へ向かって強引に急降下すれば
別荘地には降りれるけど。

崖尾根は、「こんなとこ降りるの?」というような崖ギリギリに沿った急傾斜の尾根を
降下するのが本来ルートなのだが、道はないので無理することはない。
非対称地形なので、南、西側の傾斜は緩い。そっちを通って、また北そして東へ戻ればいい。
狭い尾根は、廃屋別荘のトイレの裏!を抜けるしかないのが悲しいねえ。

すぐに高圧線鉄塔下へ。別荘地が下に開けてる。
ここで終わりにするなら、別荘地の中の坂道を通させてもらって道路へ降りる。
そこは相川へのトンネルの西側出口のそばだ。

ここからは西へ舗装路を降りる。
そして逆Y字路の左の旧道か、あるいはその先の本道を南へ、ひたすら上白狐へ戻るしかない。

別荘地はいつも無人だが、やはり私有地を通るのは気が引ける。
別荘地に下らずに、高圧線鉄塔からちょっと北へ下ると、「ミニチュアサイズ峠」の十字路がある。
この峠は、相川トンネルの直上なのだ。

峠の西道はすぐ行き止る。
峠の東道を降りれば、太い固定ロープ伝いのヌルヌル崖の急降下。
とはいってもちゃんとプラ階段が埋まってるので、掘り起こせばいい。
下り立った平地にはミツバチの巣箱が一杯!気温が高いとブンブン飛んでいる。
つまりここも私有地なのだが、一応、鉄塔点検道なので許してもらおう。
そこを出れば相川トンネルの東出口の脇である。

相川トンネルは、「保存会」の方の話では敗戦しばらくして自衛隊の工作班
(昔でいえば工兵)が演習を兼ねてダイナマイトで爆破して開通させたという!
荒っぽいなあ。

(9)白狐尾根

帰途、上白狐へ戻る舗装路を歩くのはウンザリという人に、マニアックな最短ルートを紹介する。
但し最後は道ではなくて急傾斜や馬の背岩尾根、植林伝いだから文句を言わないで。

まず、風早山を西に降下してるときに現れる左手の小ピークに登る。
巻き道を通ってると気がつかないでピーク右を通り過ぎてしまうのでご注意を。

小ピークから南南西をジット見ると、杉の植林の間を下る尾根がはっきりしてくる。
西側に並行して南下する高圧線が目印。鉄塔の巡視路にもなってる幅広い尾根だ。
これを「白狐尾根」と勝手に呼ぶ。

この尾根をどんどん南へ進むと、送電鉄塔点検尾根が西に分岐する。
更に南へ行くと、ピーク上の平地で行き止まる。

直角に西に曲がった先のヤセ尾根は、すぐ行き止るからダメ。
東側の、急傾斜を降下する。ヤセ岩尾根になるが、かまわずどんどん降りる。
そして最後は植林帯、ここも木につかまりながらの急降下。
降り立ったところは、白狐川支流からの林道コースにあっけなく合流というわけ。

(10)話は飛ぶが、上白狐集落の「しあわせ橋!」からの南東への廃林道登りも静かで、
    シアワせな気分になる。
    春はフキだらけだ。峠で高塚からのクラシカル・コースとつながる。

(11)鉄杖山への道

さて、トビ岩山、風早山を過ぎて、相川トンネル直上の「ミニチュアサイズ峠」の十字路を
北へ登れば鉄杖山へ行ける。
これについては別稿にしたので、そちらを参照されたい。


(12)オマケ情報、、、、、、愛宕神社から風早山頂上への尾根道

「君津ケルン山の会」さんのブログを拝見してたら、風早山の北面断崖直下に
「将軍(勝軍)地蔵」があるとのことで、早速、見物に行きました。
ところがここは地元のご親切な方からのご指摘があり、
「あたごさま」(愛宕神社)が正しいそうです。訂正させてください。

お社の中には馬にまたがった小さな「将軍地蔵像」があります。
ウーン、これは素晴らしい。これは文化財モノの「崖神社だ。
将軍地蔵堂 001

場所は、東側からの相川トンネルへの登り道途中にある、左手の廃田横のあぜ道をたどる。
いい雰囲気の登りわずかで右手に「あたごさま」が現れる。
こんな山奥に、昔の人は苦労してお社を作ったのだ、、、、、、

ここからが面白い。愛宕神社の東側には「清尊法師の入定塚」がある。
ゴメン、尊の時にはシンニュウが付くのだが、パソコンで字が出せない。
入定塚の前から東にある尾根へと、沢源頭をトラバースして渡る。

さて、その尾根を登ろうとすると、すぐに断崖に阻まれる。
オーバーハング気味の断崖に、右手へ向かう狭いバンドあり。
崩れないかとビクビクしながら、バンドを数メートルくらいトラバースする。
下を見ると高度感あり、崩れたら「入定塚」まで落下するゾ!
バンドの終点のテラスも、今にも崩れそうな潅木の根っこが断崖にしがみついてるだけ。
多人数が一緒にトラバースすると、いずれバンドを踏み抜いて崩壊しそうだ。

終点のテラスのから直上に、どなたかが付けてくれた2本の固定ロープ、ワイヤーあり。
これに頼って、垂直に近い数メートルの壁を、頑張って乗り越える。
ステップが土で滑るので、初心者にはスゴク危険!自信がなければ止めよう。
といってもここまで来てしまえば手遅れだああ。

広いが急な尾根に飛び出すので、あとは尾根を外さないように登れば、
すぐに風早山三角点の数十メートル東へたどりつく。
一言で言えば風早山への最短「北尾根コース」です。

なお、ここには巻き道あり。
愛宕神社の前を通り抜け、西側のトラバース道へ入る。
沢の源頭の急傾斜の崩壊地を登る。倒木、倒竹だらけで難渋する。
岩壁の裾が終わるまで相当大回りしてから愛宕神社の上の尾根に戻る。
というか、もうほとんど頂上直下に出てしまう。
巻き道も大変だが、ロープ登りよりは安全だ。

なお、高野集落の公民館(消防機庫)の、裏手の登り道は「あたごさま」の東尾根への道なのだ。
ここから風早山に登るのも高低があって面白い。

トビ岩山の山域は、何度登っても楽しい。私だけかなあ?
オシマイ。

テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

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ゴンベ

Author:ゴンベ
房総の沢、滝探検、ヤブ山探検、地形調査、デインギー(ヨット)などを書いていこうと思っています。
分かりやすいように書いていくつもりですが、もし分かりにくいことがあればコメントをいただければ可能な限り答えます。
読んでいただければ幸いです。

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