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 小鋸山、郡界尾根、房総鋸山の秘境

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朗報!!とうとうグランドキャニオンは鋸南町が、採石場跡の西半分を
何億円か?で買い取った!
鋸南町の水源地だし、廃棄物処理場の話を抑えるためにも良いことだ。

ただし即、観光地として開放ということはあるまい。落石、崩壊の危険がある。
残念ながら立ち入り禁止には変わりがない。
また東半分は相変わらず企業の私有地である。
当分、テレビ、映画の撮影地として活用されるのだろう。


ここは房総の尾根では珍しいバリエーションルートだ。
南面は、グランドキャニオンと呼ばれる広大な採石場跡が数十メートルの落差で眼下に広がる。
岩の痩せ尾根、断崖絶壁の縁を歩く。垂直なキレットもある。高所恐怖症の方は止めるべし。

いつ崩れるか判らない採石場跡の崖の上、崖の下を抜けなければならない。
ハイキング気分や観光気分で入らぬこと。

悪天候や日没以降だと非常に危険なルートである。
雨上がり、冬の晴天の朝は、崩壊が始まるので危ない。強風を避けるところがない岩尾根もある。
万一、事故が起きれば、このルートは全面立ち入り禁止になるはず。

ところが、、、、
この郡界尾根ルートは、昭和48年の千葉若潮国体のコースだったのだ。..
当時の記録によると、ごく普通の起伏に富んだ尾根だったらしい。
その後、南面の採石場が年々拡大して尾根の直下,すなわち「郡界」寸前まで
削り取ってしまい、キレットや小鋸山が出来上がった?
文字通りの郡界尾根になってしまったのだ。
秩父の「武甲山」みたいなものだ。

つまるところ、東京オリンピックや、誰かさんの日本列島改造論に踊った
土建屋王国千葉県の産業活動によって自然破壊された地形を今、
我々が登山のためのレジャーランドとして通らせてもらっているわけなのだ。
複雑な心境である、、、

これが案内図。
小鋸山、郡界尾根案内図

ここで言う郡界尾根とは、ロープウエイ、石切り場跡、日本寺の観光名所、鋸山」から、
水仙名所の嵯峨山へ、更にはその先に連綿と続く尾根筋のこと。
その途中にある、360度の展望を有する岩の出っ張り」が「小鋸山」だ。
小鋸山山頂
小鋸山頂上の東側展望。後方左のピラミダルなピークは、意外なことに鋸山だ。
右下方の鞍部が鋸峠。

小鋸山頂上からの展望
小鋸山頂上の西側展望。眼下にグランドキャニヨンが落ち込んでいる。
白狐峠へ降下するルートは、頂上から10メートル西に戻った岩陰に隠れている。

以前、ここは独標とも呼ばれたが、現在は国交省の地図には標高値が無い。
そこでここの紹介記事を書いた方が付けた「小鋸山」と呼ぶことにする。
ま、小鋸岩でもよかったかも?標高は大体195mくらいだろう。

東にある「嵯峨山」は水仙で有名だが、この名は保田側が観光用に付けたという。
だが釜の台の住人は「ありゃ毛無山だ」とご不満である。
毛無山ではちょっと観光には響きがねえ、、、

このルートは恒例行事として、毎年1月、ガイドが先頭に立った数十人規模の
大パーテイが縦走するそうだ。
その為か、急傾斜のドロ尾根には並行して何本もの固定トラロープが設置されてた。
というか、尾根筋がどんどん幅広く荒らされてる。
ここだけ通れ!というガイドロープが必要だ。ピークの巻き道作りも荒れる原因になってる。
切り通し
鋸峠とキレットの間にある、昔の切り通し。
この切通しの両壁に3ケのペアになった円形のくぼみが彫られている!
これは一体何なのか?ここに水平に丸太を3本差し込んだのか?
何のために?村の境界柵か?牛馬の放牧柵か?

昔は役に立たなくなった廃牛、廃馬は、肉として食べずに山に放ったという。
それが村に持ってこないように、峠の切通し柵を設けたという伝説もある。
いや、チョット待って。横幅寸法が決まってるのに、どうやって丸太を差し込めるのか?
謎の丸穴である。

ここの前後には、やたらとトラロープがブラ下がっていて見苦しかったが、多少減らされた。

案内図など不要に見えるが、どっこいそうではない。
過去に複数の方々が、道迷いで撤退したり、事故寸前になってる。
かくいう私も、どうしても分岐ポイントが発見できずに日没近し!
下に見える下貫沢の民家めがけて崖をしゃにむに急降下、電話を借りたことがある。

その理由は、、、、、
1.東電が高圧鉄塔の移設時に立派な見回り道を作った。
  その結果、登山道の分岐ポイントが分断され、判らなくなった。
  見回り道を登山ルートだと勘違いして右往左往してしまう。
東電に改善を申し入れたが、いまだに直されていない。

2.無数の迷い込みやすい枝尾根がある。
  その先は崖で、誤って下りはじめたらもう戻れなくなる。

3.保田の下貫沢寸前の、籠田山への三叉路も、やたら踏み跡が出来て複雑だ。

4.一番間違える「魔のポイント」は、、、、、、、
  郡界尾根から離れてポツンと高いピーク「別山」への分岐尾根だ!
  この分岐は鋭角なので、初めての人は100%間違えて別山へ登ってしまう。
  別山頂上では更なる尾根が放射状になってる。
  あわてて引返そうとすると、今度は今、自分が登ってきた尾根がどれだか分からなくなる!
  パニックになること請け合いである。

  鋭角分岐にはに赤テープやリボンが無数にブラ下がってるが、
  足元だけ見て登ってる人には目に入らない。

そこであるとき、だれかさんがアブナイ分岐点に手作り道標とガイドロープ、封鎖ロープを設置した。
だから「迷う」ポイントは解消された。といいたいが、、、、、ダメなのだ。

これらは、地権者、管理者に無断で勝手に有志が設置したもの。
行政、森林管理事務所、森林組合、どこだか知らないが土地の管理者が犯人探しに乗り出したらしい。
見つかり次第、強制撤去されてる。
現在、小鋸山から東への尾根では、その大半は見事に撤去されてしまった。
今は再び以前の状態になってるので覚悟されたし。
だが、まただれかが設置する。そう、バトル状態にあるのだ。

一方、「道迷いマニアの探検家?」の中には人工物の設置に反対する人もいる。
難しい問題だねえ。

そんなことで現在、どなたかが作った別な毛筆書きの立派な道標が立ち始めた。
残念ながら、これらは肝心の分岐点ではない「直線コース」に立ってる。
だから道迷い防止には全く役立たない。
しかもステンレス針金で植林杉に巻きつけてあった。
これじゃ森林管理事務所がまたまた激怒するぞ!

繰り返すがこのルートのどの枝尾根も、下がるほどに傾斜がどんどん増して非常に危険である。
特に南面の枝尾根の下は、採石場の断崖になる!

青い測量杭が郡界を示している、赤い杭は枝尾根にもあるので注意。
テープやリボンが見つからなくなったら、本来ルートから外れたと思うしかない。
テープやリボンはなぜか撤去されないから安心だが。

もう一つの危険ポイントは、、、、
そう、小鋸山の西にある、知る人ぞ知るキレットである。
西から東進すると、ほぼ垂直の数mのキレットをクライムダウンしなければならない。
キレット2
キレット


しっかり山仕事用のステップがあって、慎重に下りれば問題はない。
ペットを抱えてここを突破した連中もいる!
だが初心者、一般登山者にとっては、クライムダウンはコワイものだ。
滑ったらグランドキャニオンへ転落だあああ!タダでは済まない。

中国宮殿?
嵯峨山方面から見た通称:グランドキャニオン全景。この砕石場は現在、閉鎖されている。
今日は映画のロケらしい。最奥に中国宮殿のセットが建てられていて、
無数のエキストラの勝どきの歓声が聞こえた日もあった!

嵯峨山からやってきた人が小鋸山に登るルートは、、、、
白狐峠、つまり一番低い平坦部に仮設の道標とケルンがあるはず。
「小鋸山へ」の仮設道標は抜かれてるかも知れないので注意のこと。

そこからザラザラの砕石の盛土を、どこでもいいから、ステップ踏み跡を頼りにムリヤリよじ登る。
そうすれば、この写真にある、傾いた四角い摂理のある巨岩の基部に出る。

そこはかって重機が通った広い登りの道だ。そのまま更に西の小鋸山の基部へ進む。
基部にぶつかれば、右手(北)のヤブの中に、急斜面のトラバース・ルートがあります。
途中からガイドロープがあるので、それを外さないこと。

小鋸山白狐峠
同じく嵯峨山方面から見ている。
左手の緑の帽子をかぶった岩山が小鋸山。周囲が砕石されて小鋸山が出来たことが判る。
繰り返すが、取付き点は中央の傾いた巨岩の裾を抜けて、突き当たった右にある。
見た目ほどではなく、簡単なトラバースで登れる。
右下の鞍部が白狐峠。

嵯峨山への道
白狐峠から嵯峨山方面を見る。右手の尾根が嵯峨山へ通じる郡界尾根。
小鋸山を東に下って、左手の崖の基部テラスを抜けるが、
ここは落石、崩壊が常に発生している危険地帯。防ぎようがない。
1人ずつ、間隔を空けて、速やかに通過すること。

繰り返すが、幅広い急降下ルートの前後や、危ないトラバース・ルートにもは
ガイドロープが設置されてる。この外を歩かないこと。
理由は、テンデンバラバラに歩かれると、たちまち尾根が丸坊主になったり、
木の根頼りのステップが失われてしまう。
そうなると固定ロープを設置しない限り、ツルツルになって登り下りが出来なくなるからだ。

郡界尾根岩場


さてアプローチルートだが、、、、、、

1.西の鋸山から東進する場合、鋸山東の肩、通称:鋸峠
  (林道開通記念の石碑があるところ)が出発点になる。
  この峠に入るには3つのアプローチがある。

 (1)観光の山、鋸山から「関東ふれあいの道」を東の肩へ下りて来る。
 (2)金谷駅からの「安兵衛井戸、沢コース」を1時間くらい登って来る。
 (3)保田の国道からの日本寺観光道路を過ぎて、元名林道を登って来る。
      この林道は、鋸南町が整備してくれるので、クルマで峠まで入れる。
      ただしコンデションによってはムリなときもある。
      その場合、歩いても20分くらいだ。
 (4)金谷の北、高速金谷インター西の、長い金谷林道から入って来る。
      ただし、この林道だけは絶対、クルマで入ってはならない。
      途中で路肩崩壊が度々起きている。整備されていない。
      進退窮まる!徒歩で来るべし。
      といっても非常に長い林道なので時間のムダだね。

2.東の嵯峨山から西進する場合、嵯峨山からの下降点が出発点になる。

 (1)保田から下貫沢登山道を登ってくる。
 (2)梨沢橋からクルマで釜の台まで登ってくる。
 (3)白狐から林道終点までクルマで登ってくる。
      ただし「関係者以外は林道進入禁止」と書いてあるが、、、
      あなたは関係者ですか?まあ事故責任で誰でも入ってますね。

あとは万一の場合のエスケープルートだが、、、
絶対に南面の枝尾根、沢に下りないこと!その先はグランドキャニオンの絶壁だああ!

1.小鋸山を東に急降下すると、そこには白狐峠という立派な廃林道の交差点!がある。
  ここを北へ下れば20分で白狐林道に着く。終点には封鎖金網があるが、穴から出られる。
  また、南の採石場に下れば保田方面に下りれる。ただし砕石会社の敷地内となる。

2.北への昔の沢道が2本、白狐林道につながってる。
  ひどく荒れてはいるが下るほど傾斜は落ちるので危険はない。

書きかけです。





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房総の沢の落し物

他県の沢では、人里離れた高い山だから人工物の落とし物はない。
それでもかって私も、飛行機の残骸だとか取水堰に出会った。
一番の思い出は、水晶を発見したこと!さすがに金塊には出会わなかったなあ。

房総丘陵ではそうはいかない。相当な山奥でもかっては人が住んでた。
住民は平気で裏庭から廃棄物を沢に落とした。洗濯機、冷蔵庫、耕運機、クルマの部品、
タイア、バッテリ、バンパー、、、いつかは腐ると思ってたのか?

沢沿いや源頭に林道があるとハンパでない。航空機用の巨大なタイア、工具一式、
閉店したスナックの家具、カラオケセットまで、空から降ってくる!

種類が単一なものは明らかに業者が捨てたものである。
林道に高い杭が立並んでいるところは、行政が投棄防止に金網を張った痕跡だ。
イタチゴッコに疲れ果てて、その杭も金網も腐ってる。

すごいのは「ノゾキ」と呼ばれる断崖絶壁だ。背丈より高い林道路肩の崖に登れば、 
その下は断崖絶壁。よくまあ、こんな絶好の場所を見つけたもんだ。
そこは沢の源頭。その岩から不法投棄してる!沢を詰めない限り発見不可能だ。
軽トラックの荷台から投げ落としたとしか考えられない。

不法投棄物を発見して行政に通報すると、先ずその中身を問われる。
家庭ゴミなら市町村、産業廃棄物なら県の担当。縄張りが決まっている。

1.農発の落し物

敗戦直後、田んぼへの揚水ポンプやら、林業の動力源として農業用発動機というものが大活躍した。
これらは時代とともに廃れ、山中や沢に廃棄された。

一方で今、それを回収、復元して動かす愛好家グループが存在する。
排気ガスの臭いや音を楽しむのだ。それにはレア物でなければならない、
なるべく年代の古い、旧式の大型品が珍重される。九州には愛好家も多いという。
道路建設に便乗して捨てたお年寄りの証言で、わざわざ道路を掘り返して回収、
そこまでやるか!

沢登りしていると、いくつか農発を発見するが、残念ながらレア物には出会わない。
ほとんどが時代の下がったヤンマー製だ。
まあ、出会っても、この重たい拾得物をどうやって運び出すのか?ムリだなあ。

農発
農発3
農発2
農発1
農発4


2.ボーン・コレクター!

定番の落し物は、鹿の角。毎年抜け替わるから当然多い。
次は骨、それも頭骨でないと価値がない。
イニシシ頭骨と下顎

沢を歩いていると、誰かに見られているような気がするときがある。
ハッと周囲を見渡すと、シャレコウベの空ろな目とバッタリ会ってしまうのだ。
そうなると、そのまま放置するわけにはいかない。
持ち帰れば家人に叱られるのは判っているのだが。

鹿は角のある頭、無い頭、いろいろある。
角付き


鹿。猪、猿、野うさぎは判る。だが、骨になると識別はなかなか難しいものが多い。
狸、アナグマ、ハクビシン、リス、イタチ、トンビ、フクロウ、、、
肩甲骨
何の骨盤?
これは何?
椎骨

腐れかけなら判るが、ウジ虫ウジヤウジャ!さすがに持ち帰る勇気はない。
宮崎アニメの「もののけ姫」に出てくるウジ虫だらけの巨大猪は、本当に存在するのだ!
本村川猪死体

死骸
猪の死体


未だ人間のシャレコウベには出会わない。
というより、うるさい周囲からは「自分がいずれ骨になって発見されるゾ」と脅されてる。

なんでこんなに沢には骨が多いのか?
沢から出られずに餓死したとか、ゴルジュの上から落ちたとか、、、
そんな訳はない、四足動物が崖から落ちるなんて。

真相は、、、あるとき山中で有害獣駆除のハンターに出会った。
この話をすると、あいまいな応答しかなかった。
そのあと、農家の人に聞いたら「そりゃ、あの連中が沢で解体するからだよ」と教えられた。

鹿も猪も。殺したあと放置するほど肉に臭みが出る。商品にはならない。
生かして持ち帰るのがベスト、そんなこと出来ない。
その場で解体するしかあるまい。不要な内蔵や頭は沢水に流す。
取れ過ぎたときは全体放置する。いずれ沢に流されて滝壺で腐っていく。
トンビやカラスが上空で騒いでいるときは、その下の沢で解体したのだ。
沢水は飲まないこと。枝沢の湧き水を飲むように。

骨は漂白剤(キッチンハイター)に漬ければ白くなる。バイキンが内部にあると嫌う人もいる。
くれぐれも玄関に飾らないこと。家族から離縁されるゾ!


3.生きてるヤツ

落し物からは外れるが、野生動物に出会うことは多い。
こっちが獣道をたどって登るのだから当然だが。

日本鹿は、必ずキョーンと奇声を発する。声をマネすると応える。
パートナーに警戒警報を発しているのだ。
こっちが何者かを確かめたいらしく、必ず立ち止まって振り返る。

キョン(中国から来た外来鹿)は、何故かキョンとは鳴かない。黙ってスタスタ逃げる。
まるでハイエナみたいに品のない歩き方である。
別名「吼え鹿」というごとく、メスを追うときは、人が締め殺されたかと思うような恐ろしい鳴き声だ。

猪は「プウヨー!」と叫んでドドドッと集団で逃げる。
夜行性もヘッタクレもない。堂々と昼間も林道、国道も歩いている。
ハクビシンも夜行性だが、暗い沢では昼間でも見かける。
アナグマも同様、溝の中をヨタヨタ歩いている。

猿は群れに囲まれると怖い。ボスが睨んでる間に他の猿は逃亡する。
崩れた堰堤を、ヨッコラショと乗り越えたら、目の前に子猿が仲良く2匹、日向ぼっこしてた’
キョトンとして数秒フリーズ。もし親がそばにいたら危ない。

なぜか、リスとかモグラ、野ネズミの死骸を見かけることが多い。全く外傷は無い。
外傷があれば臭いをかぎつけられて、たちまち食べられてるはず。
小さい動物はひっきりなしに食べてないとアウト。餓死なのかも知れない。

ヤマカカシはいくらでもいる。大きいの小さいの、色もいろいろある。
沢には餌のカエルが多いから当然。だから夏は長靴のほうがいい。
地元の人は「マムシが多いぞ」というが、沢ではまず見かけない。

書きかけです















プロフィール

ゴンベ

Author:ゴンベ
房総の沢、滝探検、ヤブ山探検、地形調査、デインギー(ヨット)などを書いていこうと思っています。
分かりやすいように書いていくつもりですが、もし分かりにくいことがあればコメントをいただければ可能な限り答えます。
読んでいただければ幸いです。

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