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竹岡大沢巨木コース 房総秘境

もう75歳だもんね。沢登りなんて無理?いや、沢歩きなら平気だけど、、、、、、
老々在宅介護しながら許される行動可能半径には、目ぼしい沢が無くなってしまったのだ。

仕方なく今回は、古いガイドブックに残ってる「古道巡りハイキングコース」を紹介しよう。
オッと待った!たしかに難易度Cレベル(難しい)となってる。ハイカーレベルではない.。
何しろロングコースである。古道、廃道、仕事道がやたら交錯してる。
ヤブ、崩壊、落ち葉、枝が深く積み上がってる。倒木、倒竹がひどい。

分岐点で、本来のルートのほうが倒木で封鎖?されてたりして混乱する。
ハイキングコースではないことを覚悟すべし。
展望とか、見通しなんか全く無縁のコースだ。 
それなのに「なーにがそんなに楽しいのでしょうね?」

何十年か前に「富津ロータリークラブ?」がスポンサーとなって、古道巡り、
里山巡りのコースとして整備したというが、今は荒れるに任せたまま。
今や、読図ができる者がガイドしないとヤバイ。

とはいってもゴルフ場の脇を通るし、大沢地区、富貴には人家がある。
麓の「山入」地区には、隠された入山口が複数、放射状に山頂尾根の各ポイントへ
向かっている。なーるほど、だから「山入り」なんだ!昔の山仕事用の通い道だね。
いざとなったら廃道を降りれば麓の人家へエスケープ出来る。

なお、ヤブ山マニアにとってはこの山域は、人知れない自分だけのコースを
開拓する楽しみがある。ヤマビルにはまだやられてないけど、
十数頭の鹿の群れにバッタリ囲まれたから、いずれはヒルも増殖を開始するであろう。
行くなら今のうちだね。

そう、あの時は驚いた。
広い尾根を下だけ見て歩いていたら誰かに見られてる気がした。
フト目を上げると、スダジイの下、薄暗い尾根いっぱい鹿だらけ、奈良の鹿公園状態!
全員がオレを見てた。双方、一瞬のフリーズ。そして前方の2頭がいきなり俺に突進してきた!
ヤバイ、あわてて両手を突き出してストップサイン。相手は急ブレーキ。
2頭はオレの左右をギリギリすり抜けて筝なきを得た。

そして全員がキョーンと鳴いて尾根から飛び降りていった。
いや、1頭だけ「キョン」が紛れ込んでいたから、正確には鳴いたのは全員ではない。
キョンは、雌を呼ぶとき以外は吠えない。アイツは妖怪みたいに吠えるのだ。
あとで考えると、オレが「鹿道」を歩いていたんだな。2頭はそこを通りたかったんだ。
失礼、脱線した。

鹿といえば、、、、
富貴の尾根筋には下生え(ヤブ)が全くないところがある。とても歩きやすいのは助かる。
だがこの原因は単にスダジイに日照が遮られてるからだとも言えない。
もしかしたら、鹿が下生えを全部、食べ尽くしたのかも?
同じ現象を、大台ケ原で見たことがある。
それとも別荘地造成の下準備か?そうだったら悲しい。

それとタイトル通り、ここには巨木が多い!
DSC07462 (1)

それも植林ではなくてタブやスダジイの自然木だ。
山頂近くにあるのだが、一部は御神木として鳥居や石のお社があり、
麓の地元が管理してる。
それ以外にも、点々と古道脇に巨木がさりげなく立ってる。
その多くは地区の境界木として伐採されずに残ったのだろう。

麓で聞いたら、このあたりは集落ごとに天王様(天王山、天王神社、山神様)があるという。
だから区別するために天皇様!などという畏れ多い名前にしてるところもある。
混同せぬようご注意を。

一歩、道を外せばジャングル状態。やたら太く成長した蔦や藤が大木に絡みついてる。
これらは植林の敵である。巨木となる前に木を絞め殺して枯らしてしまう。
樹冠に葉を茂らせて、寄生した木を枯らしてしまう。
廃村の果樹園が、そうやって全滅してるのを目撃したことがある。
倒木の大半の原因は蔦にやられるからだ。
トグロ巻かれた木

絞め殺された
藤などは花がキレイなのだが、心を鬼にして見つけ次第、切断するしかない。
大沢古道コース

これが案内図。例によって高速のトンネルが山の下を貫通してる。
その反響音がほうぼうから聞こえるので、音をアテにしないこと。コンパスは必携である。

ガイド本の登り口はJR竹岡駅。線路沿いの踏み跡近道はJRによって
通行禁止になってしまった。
なので一度、まっすぐ西の海岸へ下ってから北へ曲がり、民家の間を東へ線路へ戻る。
200mくらいで無認可踏切あり?ここには{渡るな!」と看板があるが、渡るしかないよね。

無認可踏切を渡ったら、金網をまたいで直進、
たった15m先の、小川沿いの岩壁に崖道が隠されている。
これに気付かずに小川沿いに進んで、その先の廃田の上の古道を登っても
いずれは峠で合流するが、そっちは倒木がひどい廃道で、時間の無駄になる。

ダブルけど、分かりやすいように拡大図を示そう。
竹岡駅からの拡大図

最初は急で荒れた溝道を登り、南下。
そのまま行くと廃道、溝道、ドロンコ、フカフカ落ち葉と枯れ枝、倒木、ヤブだらけ。
適当なところで尾根上のほうが楽だ。廃道とずっと並行してるので心配ない。

30分くらいで登り切って小さな切通しに降りれば、そこは、、、
「振り返ると海の見える峠」だ。
峠

ヤヤコシイことに、ここは六叉路である!
西の尾根道は「富士見ヶ丘別荘地」の北横の沢へ降りる。
東の登り道はゴルフ場の上へ行く。
どっちも行かないこと。
古道

南の下り坂を下ると、すぐ東へカーブして尾根裾をトラバース気味に降りる道がある。
こっちが正解。だが道はすぐに崩壊して、倒木で道がどこどか分からなくなる。
だが注意して先を見れば大丈夫。「道だったところ」が見えてくる。
ずっと斜面のトラバース道である。焦って南(下)の沢へ降りて道を外さないこと。

いずれ降り立ったチョロ沢には、でかいゴルフ場からのU字排水溝。
ゴルフ場の排水溝

その前を渡渉して植林帯を登る。
手入れされてないのでここも蔦だらけ、倒木、倒竹、ヤブだらけ。
段々畑状の地形の植林隊を南へ、南へ、高みへ、高みへ、と適当に
傾斜の少ないところを登る。ルートは有って無いようなもの。
倒木がヒドイが迷う心配は不要。
どうせ東西に横たわる尾根古道のどこかに上がるからだ。

上がった古道を西へ、墓地の下の水仙畑へ降りる道を行くと富貴地区へ下りてしまう。
東へ進むこと。

「天王様跡」と呼ばれる石祠を過ぎ、ひたすら東へ。分岐があっても無視すること。
DSC07493.jpg

ここからが尾根が広がって,植林の中を古道、溝道がやたら並行してる。
かと思うと道が無くなる。倒木、倒竹はどんどん増える。ジャングル状態だ。
まあ、どこ歩いても大差ない。
北への分岐があるが、これはゴルフ場へ行く道。
北側の尾根はゴルフ場の境界だ。

ゴルフ場を過ぎるとこの先、尾根の北側が急傾斜なので、
常にその縁を外さないように歩けばいい。
古道、廃道、溝道を一切無視したほうが早い。
くれぐれも南へは下らないこと。

どこを歩いても、いずれ尾根は急に細くなって、大きな水たまり、猪のヌタ場が現れる。
ここは四叉路になってる。倒木で塞がれてるが右、南へ行くのが正解。

倒木で塞がれてない左の道に進んではダメ。
この道は、最後がひどく崩落していて倒木、倒竹だらけ。
その下をくぐれば「山入り地区に下る道」なのだが、、、、、
DSC07496.jpg
通行不能箇所から、高速道路の巨大なアーチ橋が遠望できる。
この写真は物好きにも、下の「山入」まで行って撮ったもの。
地元ではメガネ橋と呼んでるが、目が4つある?
工事用道路が残ってるので簡単に橋の下へ行ける。何百億円かかったのかなあ?
表面はコンクリ打ちっぱなしではない。大理石積みみたいな模様がある。
ローマ水道橋ソックリさんだ。これを毎日見てるヤツは猪か鹿くらいのもんだ。
もったいない。観光名所にすればいいのにね。

オット失礼、脱線した。
塞いでいる倒木をくぐって右折、南へ水平に行く、、、、
杉並木をほんの30mくらい進むと本来の「三つ辻」に達する。
とても間違い易い。うっかり直進しないこと。

ここに富津市が認定した「竹岡ひらがな」の石の道しるべがある。
いつも倒れてる。立て直してもまた倒れてる。
三つ辻道しるべ

道しるべ竹岡から見上げる東の壁を、急なジグザグ登りするのだ。
倒木だらけで塞がれてるが、道を間違ったるわけではない。
つずら折りの急登をフウフウ登れば、すぐに切り通し、古道に飛び出す。
そこが大沢峠。角に放置された石仏が3体ある。

DSC07497 (1)
ついこの間までは三地蔵は、このように倒れて埋まっていた。
DSC07512.jpg
今はこのように復元された。

大沢峠から、チョット寄り道して、、、、
西に右折すると、広場には大木が乱立してる。
DSC07464 (1)
古道はそのままドンドン西へ続いているが、延々と長い尾根歩きとなる。
アップダウンがけっこうあるので止めたほうがいい。
最後は造成中の別荘地か、あるいは採石場に突き当たって引き返すしかないからね。

大沢峠から、寄り道しないで、、、、
古道を東へ左折すれば峠塚山三角点が左上にそびえてる。
ヒマなら登ってもいい。展望なし。
DSC07456.jpg

さらに東へ進めば「山入」への別なルート道が左上から合流してくる。
ここも寄り道して、、、、、
山入り方向へ200mくらい下れば「山入神様」の鳥居と神木の巨大スダジイを
見れるのだが。
DSC07486.jpg

DSC07487.jpg

寄り道しないで、、、、
東へ直進すればすぐに「大沢天皇様」だ。
一般には天王山と言われてる。鉄パイプの鳥居が腐りかけている。
DSC07454.jpg
横には防空壕あり。内房のピークのいくつかには、こういう穴があるのだ。
B-29の東京襲来を監視していたのかも?

オレは、母子3人で東京大空襲の最中を生き延びたのだ。
毎晩の灯火管制。夜空に交差する探照灯。
甲子園の高校野球のサイレン聞くと、空襲警報のサイレンを思い出す。
焼夷弾が一面に刺さった。防空頭巾にナパームの火が点いた。親子で消し合った。
カビ臭い防空壕へ飛び込んだ。
あくる日、外へ出たら、昨日は見えなかった海まで、ずっと見通せるようになった。
羽田は全部、焼野原だもんね。地面がまだ熱かった。
エクボがかわいかった隣の鍛冶屋さんの女の子の家も無くなってた。
あの子はどうなったのか?
オヤジは敗戦4年後にシベリアで死んだ。

あんなバカな戦争を命令したヤツは誰なんだ。
「一億総玉砕せよ!」そして負けたら「一億総懺悔せよ」? ふざけるな!
そういや最近、また「一億総活躍」なんて言ってるバカがいるなあ。キモチ悪い。
オット、また脱線した。

DSC07455.jpg

大沢天皇様の、狭くて急な石段を上がると石祠の後ろに、
バケモノのような枝分れが特徴的な巨大なタブの木がデンと立ってる。
DSC07453.jpg

コースガイドでは、鳥居の下の古道をそのまま大沢地区まで一度降りることになってる。
防空壕と大沢集落への古道

そしてまた別な道から登ってくるのだ。疲れるだろうなあ。
なお、この下の大沢地区に降りる道際の民家には、入山者を嫌う人がいると聞いた。
山には持ち主がいる。そこを勝手に通る登山者を良く思わない人はどこにも必ずいる。
君子は危うきに近寄らず。

古道に降りずに、、、、、、、
大沢天皇様の上から南に続く尾根を急降下して南下する。
作業道が現れるがすぐに消える。

「崩落地指定」の立派すぎる看板が立ってるところに、
またまた左に「大釜戸地区」への、北トラバース踏み跡を分ける。
そっちに寄り道すれば、、、、「古道交錯切通し」がある。
そこに富津市登録文化財の「首なし地蔵の道しるべ」がある。
ここにも、ひらがなが彫られている。登録してる割には全くの放置だな。
いずれ倒れるか、埋もれてしまうだろう。
DSC07482.jpg

オット、寄り道しないで、、、、
「立派すぎる崩落地指定看板」から先、道は崩壊して消える。
だから崩落地指定なのだが。

狭いトラバース踏み跡に変わるが間違いではない。
ヤブで塞がれるが、かまわず進むと、いずれ古道が復活し下りとなる。

しばらく下がるとふたたび登りとなって、尾根が西へグニャリと曲がっていく。
ここが一番間違い易い!マーキングテープだらけだ。
念のため、拡大図を示そう。
大沢古道南端拡大図
登ったピークをそのまま西へ下ると大沢集落へ降りてしまう。
必ずピークで直角に南へ曲がって下ること!

その先の古道はものすごい倒竹で塞がれてる!
多分、竹が50年の寿命を終えて全て枯れたのだ。
竹藪というのは、地下茎が全て1本で繋がってるから一斉に枯れる。
その時、花が咲いて実をつけるという。それを食べる野ネズミが大繁殖する!
竹の実を食い尽くした野ネズミが畑を襲う。そして大飢饉になる。
中世の大飢饉の多くの原因は竹の寿命と一致してるという。

古道に並行した高みを歩いたほうが楽。
DSC05674.jpg

いきなり急こう配のヤセ尾根にぶつかる。
ロープがあるので急降下して、ようやく竹岡林道に降り立つ。
DSC05667.jpg


DSC07475.jpg
降り立ったところに、またまた「崩落指定地区」の立派すぎる看板が立ってる。
よく頑張りましたね!

林道の北への下りは大荒れ、ほとんど沢状態にえぐれてしまった。
北上する下りコースには使わないこと。林道下部の対岸が大崩壊!
林道は雨期には天然ダムの水底に消えてる。まるで大正池だ。(行ったことないが)  

富津市が鉄砲水にならないように仮堰堤の工事中なので、
雨期でなければ突破できるようになった。
DSC05642.jpg

さて、ハイキングコースとしては、、、、、
降り立った林道を南に登ると、すぐに金谷への林道との分岐に出る。
それを延々、金谷まで歩くそうだが長い、飽きる!
または、林道を更に登って南下すれば鋸峠。そして保田まで続く。こっちも長い、飽きる!

いずれにしても周回コースではなくて、大横断コースだから大変だなあ。
よくやるねえ。年寄りにはムリだ。頑張るしかあるまい。

オワリ。














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プロフィール

ゴンベ

Author:ゴンベ
房総の沢、滝探検、ヤブ山探検、地形調査、デインギー(ヨット)などを書いていこうと思っています。
分かりやすいように書いていくつもりですが、もし分かりにくいことがあればコメントをいただければ可能な限り答えます。
読んでいただければ幸いです。

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